産業機械のEMC試験EN55011 GHz帯への対応

産業機械のEMC試験EN55011 GHz帯への対応

*この記事は、2026年1月27日に公開された記事です。

産業機械のEMC試験で、EN IEC 55011 (2025年版)では、GHz帯の放射エミッション測定が要求されます。

EN IEC 55011(2025年版)は、2025年7月4日に発行され、CISPR 11(2024年版)と同等です。

EN IEC 55011は、産業・科学・医療(ISM)機器のRF妨害波(エミッション)について、限度値と測定方法を定めた規格です。

測定対象となる産業機械には、インバーターやサーボアンプ、産業用PC、Ethernet機器などが組み込まれていることが多く、機器の内部で使用される高い周波数(クロック周波数)成分が、機械外部に放射される懸念があることから、GHz帯の放射エミッション測定が要求されるようになりました。

イーエムテクノロジーでは、自社エンジニアが試験機材一式を持参して、お客様の工場、組み立て現場で、EMC試験を行っております。

EN55011(2025年版)で要求されるGHz帯の放射エミッション測定にも対応しております。

 

<コンテンツ一覧>

 

1. EN 55011のグループ分け

お客様の製品(測定の対象)が、どのような製品なのかによって、下記のグループ分けが適用されます。

グループ1機器とは

グループ1機器とは、グループ2に分類されない機器のことです。

ほとんどの産業機械(一般的な制御盤・駆動系・計測制御を含む装置)は、基本的にグループ1が適用されます。

グループ1機器は、ワーク材料の加工/処理のためにRFエネルギーを意図的に放射・結合させて使わない製品に適用されます。

グループ2機器とは

グループ 2機器は、9kHz~400GHz の周波数範囲の無線周波数エネルギーが、材料の処理、検査/分析目的、または電磁エネルギーの伝送のために、電磁放射、誘導結合、容量結合の形で意図的に生成され、使用されるか、または局所的にのみ使用されるすべてのISM RF機器が含まれます。

材料の処理(加熱、乾燥、溶着など)/検査、分析/電磁エネルギー伝送のために、放射・誘導結合・容量結合を利用し、意図的に生成・使用する(局所使用も含む)ISM RF機器が対象になります。

主に、グループ2機器は、意図的に周波数を製品加工用として使用する機械装置に適用され、例えば、産業用誘導加熱装置、電気溶接機、放電加工機などが該当します。

 

2. GHz帯の放射エミッション測定について

EN55011(2025年版)では、機械に使用される機器の最高内部周波数によって、1GHz以上の放射エミッション測定について規定されています。

グループ1機器のGHz帯放射エミッション測定

グループ1機器では下記の表に従って、測定周波数が決まります。

最高内部周波数 Fx 最高測定周波数
内部周波数 Fx が108MHz以下の場合 1GHz
内部周波数 Fx が108MHz ~ 500MHz 2GHz
内部周波数 Fx が500MHz ~ 1GHz以下 5GHz
内部周波数 Fx が1GHz未満 5×Fx、最高6GHzまで

最高内部周波数Fxが不明な場合は、上限の6GHzまでの測定が必要となります。

 

グループ2機器のGHz帯放射エミッション測定

グループ2機器は、意図的に周波数を利用する特定の機器、装置になりますので、あまり当てはまらないかもしれませんが、最高内部周波数が400MHzを超える場合は、1~18GHzまで測定しなければなりません。

 

3. イーエムテクノロジーのサービス

イーエムテクノロジーでは、EN IEC 55011(2025年版)の測定にも対応しております。

EMC試験は、すべて有資格者である自社エンジニアが行っております。

EMC規格の内容にも精通したエンジニアが対応致しますので、ノイズ対策のアドバイスや規格解釈などのお困りごとについてもお任せ下さい。

また、EMC試験結果は、EMCテストレポート(英文)にまとめて提出致しております。

産業機械のEMC試験を実施しなければならない場合やCEマーキングでお困りごとがございましたら、お気軽にご連絡頂ければと思います。

 

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【イーエムテクノロジー株式会社 技術部】

 

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